今回の話題は起業とは関係のない話です。
自己責任と言う言葉は昔から使われていましたが、最近シリアで拘束された安田さんが解放され、自己責任論について議論されています。
ニュース番組やワイドショーでも取り上げられていますが、私の意見を言わせていただきますが、今回の拘束事件については自己責任は果たせていないと思います。
自己責任とは?
私が考える自己責任は、何かあった時でも自分の責任で解決できる事と考えています。
今回の安田さんの場合はどうだったかと言うと、自分の責任(力)では解決できず、日本政府やシリア周辺諸国が救出に動くことになりました。
結果的に無事に救出され、帰国できた事は何よりでしたし、命が守られて良かったと思います。
ただ、自己責任と言う意味では責任は果たせなかったと思います。
紛争地域の取材に出向くジャーナリストを否定するわけではありません。
「自己責任で行動する」と言う言葉を使うのは好ましくないと思うのです。
本当に自己責任で行動するなら、
・ゲリラ部隊に拉致されないよう、強力な護衛をつける
・万一ゲリラ部隊に拉致された場合でも、自分(知り合い)の力で解決する
と言う対策を行って行動すべきと思いますし、それが出来ないなら自己責任と言う言葉は使ってはならないと思います。
どうしても紛争地帯の取材を行いたい。
身の安全については出来る限り注意するが、万一何かあった場合は私を助けてほしい
と事前に政府などの関係当局に言っておくべきだと思うのです。
そんな事を言うと渡航許可が出ないと言うかもしれませんが、政府などの関係当局を納得させるのもジャーナリストの仕事だと思います。
紛争を中立的な立場で取材したり、紛争の中で失う命を世界の人に知ってもらうという事は必要な事だと思いますし、誰かがその役目を果たさなければならないという事も理解しています。
だからこそ、関係当局に協力を得られるよう説明し、協力を得るべきだと考えています。
日本政府の協力が得られないなら、他国でも良いわけですから。