起業を目指し始めてからは、街を歩いていてもテレビを見ていても、
「こうしたらもっと良くなるのでは?」
と考えるようになりました。
いわゆる、「エセ評論家」と言う奴ですが、これはどうしても伝えたいと思うアイディアがあるので、ここで紹介します。
きっかけ
私が考えるアイディアは、匠大塚の接客営業についてです。
私が家具を探に匠大塚を見に行った時のことです。
匠大塚は、一人の顧客に対して一人の営業が店内を案内すると言う営業方法が有名な店舗であることは皆さんもご存知だと思います。
私が訪れた際も、営業の方と一緒に店内を回りました。
目的はソファーでしたが、大規模な店内に高級家具が並べられており、時間にも余裕があったので、ソファーに限らず、店全体を案内していただきました。
店内に入ると、担当の営業マンが紹介され、一緒に店内を回ります。
店のロビーに置かれている、車や箪笥の説明を受けた後に売り場へと進んでいきました。
売り場では高級テーブルや高級ソファーが隙間を空けながら並べてあります。
売り場に置いてある家具は、基本的に触ったり座ったり、自由に出来ます。
横に就いている営業マンから家具のブランドの紹介から商品のラインナップが説明されます。
今まで知らなかったブランドの歴史や、家具へのこだわりを聞くと、物欲がどんどん湧いてきます。
匠大塚の営業には特徴があって、営業マンと私たちの距離感が絶妙なんです。
通常は私たちと少し距離を置いて立っているので、自由に家具を触ったりソファーに座ったりできます。
商品を見ている時はほとんど存在感がないのに、詳しく見ようとすると、さりげなく近づいてきて商品の説明をするのです。
これは、大塚家具で商品を見ていた時も感じました。
恐らく、お客様との距離感は研修などで徹底的に教え込まれているのでしょう。
そして、商品の説明をする時の表情がとてもいいのです。
見ていると、家具が好きという気持ちが伝わってきます。
自分の大好きな家具の良さをお客様と共有したい
この家具が置かれた生活をイメージしてほしいと言う気持ちがヒシヒシと伝わってきます。
時間が経つのを忘れて家具売り場を歩き、気が付くと4時間以上店にいたこともあります。
店を出るころには、気分は家具評論家になってます。
高級家具を多くの人に知っていただきたい
ここから本題に入ります。
匠大塚の体験は、買い物と言うより高級家具の体験をしているんです。
普段から高級家具に囲まれて生活している人は少数派だと思います。
多くの人が高級家具には興味あるけど、自分の生活には縁のない世界と考えているのではないでしょうか。
そこで、匠大塚の出番です。
普段触れる事のない高級家具が大量に展示してあるので、自分の気に入ったデザインの家具を心行くまで堪能する事が出来ます。
しかも、家具の細かい説明までしてくれます。
このサービスを一部の人だけが体験するのは勿体ないと思います。
1対1の対面営業を少し変更して、家具の紹介サービスをビジネスの一つとするのです。
どのようなビジネスかと言うと、「高級家具の体験ツアー」を企画するのです。
高級家具体験ツアー
高級家具体験ツアーとは、名前の通り
匠大塚で扱っている高級家具を、心行くまで体験していただく
と言うツアーです。
このツアーのポイントは、
家具を買う意思がない人でも、堂々と参加する事が出来る
と言う事です。
匠大塚に来店する顧客は、家具の購入を考えている人が多いと思います。
(実際に買うかどうかは別にして)
これを「見込み客」と言い、見込み客をいかに取り込むかが売り上げにつながってきていますが、営業マンも商品を販売する前提の説明になりがちです。
顧客の立場からも買う意思が全くない場合、興味があっても来店しにくくなります。
顧客と店の間に見えない壁が出来ており、気軽に店を見に行くという事は難しいのが現状です。
そこで、「高級家具体験ツアー」と言うイベントを作って、
・誰でも見に来れる
・気に入った家具やソファーを使って、記念写真を撮って、インスタにアップ
・もちろん家具は買わなくていいし、名前や住所も教えなくても大丈夫
と、入店のハードルを下げるのです。
店の中にはインスタ映えする家具がたくさん展示されています。
家具を組み合わせてインスタ映えするような部屋を作れば、来店者も増えると思います。
店にとってのメリット
お客さんが来ても、売れないのなら店のメリットは無いように思えますが、実はメリットはあるんです。
確かに来店するお客さんのほとんどは買う意思のないお客さんですし、値段が値段なのでその場で衝動買いと言う行為も見込めません。
しかし素晴らしい家具を体験した人の中には、将来購入したいと考える人も出てくると思います。
つまり高級家具体験ツアーで将来の見込み客を開拓するのです。
一日の参加者を限定し、今居る従業員の中から交代で案内するようにすれば、新たな人件費はかかりません。
目を輝かせて家具を見るお客さんを見ると、従業員のモチベーションも上がると思います。
この案を実現できるのは、大きな売り場面積と優秀なスタッフを持っている匠大塚だけだと思います。
実現できないかなぁ?